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2007/02/27

何を夢見るかで成果が決まる

日系メカニカル1994年7月11日号(No.432)を読み返していたら、設計特にプロジェクト管理に参考になる記事があったので備忘録として。

武藤工業技術部長 磯部武人氏の述懐

・「若い人に思い切り任せる」と言うことと「放任」は違う
 進捗のチェックだけで終わりにせず、チェックに「マネージャーの意志」を入れることが大事
・マネージャーが目標を失っては管理が出来ない。
 そのプロジェクトで「どんなものを作るのか」について全員の目標を一致させる事が大事
・「何を作るのかに議論を尽くす」
 議論をして意思統一が出来たと安心せず、中期計画、単年度計画、設計審査を通して、方向の修正と確認をする。マネージャーとして許可できる部分と許可できない部分を明確に区別する(放任はしない・意志を入れる)
その時、個々の設計者とマネージャーの意志が会わない場合は、2案で並行設計させる。
結果が同じなら設計者の案を、違うなら優れた方を採用する。
・教科書通りには動かない
 各業界には「絶対に守らなければならない基本的なポイント」がある。それがノウハウというものだが、それを軽視し、理論のみに頼ってはならない。
・取り組み方で結果に差が出る
 納期に見合ったそれなりの企画にするか、欲張ってでも良い物を企画するかで結果は決まる。
何が出来るかは、何を夢見るかによって決まってしまう。だから、自分はこの様なことがしたいのだと言う夢を見続けることが大切。
・先を予測して解決案を持っておくこと
 設計において先輩が「ここは一寸まずいかも知れない」と指摘した部分は、大体に於いて問題がある。しかし、だからといって設計者の意志を頭から否定してはならない。
マネージャーは、例えば1ヶ月後に設計者が直面しているだろう問題を予測し、その解決案を持っていないといけない。そして一ヶ月後に設計者と話をするときに適切な助言を与えるべきである。
それにより設計者とマネージャーの更なる理解が深まる。
・電車に乗るときは専門書を手に
 興味が湧かなければ、直ぐに捨ててもよいという気楽な気持ちで、専門書を読む習慣を付ける。
仕入れた知識をネタに素晴らしい夢を見ることの出来る感性を磨きつづけて欲しい。
・プロジェクトの全員が同じ夢を見ることが大事
「こういうものがあったらいいな」という夢をみんなで見ることが出来れば、その夢は確実に実現する。

氏の仰る事の好例が有ったので紹介。
映画「キル・ビル」のDVDの特典映像の内、「激闘・アニメ秘話」というのがある。
ここで、もちろん監督はタランティーノなのだが、アニメを制作しているのは日本のスタッフ。
アニメ制作に関しては彼らに任せる訳だが、決して任せきりにせず「何を作りたいか」を明確にし、細かく指示を出して自分の作品にしている。それでいて日本側のスタッフの意図と自由を尊重している。
この辺のニュアンスは、私が事細かく書くよりも見て頂くと「なるほど」と納得して頂けるはず。
プロジェクト管理の好例ではないかと思う次第。

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コメント

はい、どうぞ。あんな記事でも役に立つならなんでも使って下さい。
フィードバックをいただけるとありがたいです。

投稿: 椿 四十郎 | 2007/06/13 10:13

はい。FAフォーラムでもお世話になりました。Naritaです。
 色々と仕事が変わってますが、しばらくは、教える方の仕事だと思います。何を教えるかは、色々ですが・・・(^^A;;;
 椿さんの機械設計講座とか参考にしてます。学生に紹介とかしたいですが、良いですか?

投稿: Nari | 2007/06/12 17:35

Nariさん、コメントありがとうございます。
お久しぶりと言う事は私の知ってる人ですよね?Naritaさんかな?違っていたらご免なさい。

若い人を教えると言うのは、こちらも勉強になりますし、めきめき力を付けていくのを見るとこちらも「まだまだ」と言う気になりますよね。
楽しそうなお仕事をされているようで羨ましいです。
もちろん、今の私の仕事も楽しいですけどね(^^;

投稿: 椿 四十郎 | 2007/06/12 13:43

お久しぶりNariです
 現在、大学の3年生に、実習課題として簡単な自動化機器の設計>製作>組立・調整>制御>発表・評価という流れで実施しています。同一課題を、4人~5人を5グループに分けて、仕様条件に基づいて実習を進めます。期間は、6月から12月までの半年です。
 記事の内容の事柄が良く出てきたりします。(^^A;;;
 一番きついのが、”先を予測して解決案を持っておくこと”です。学生の設計時点で、後で対応が難しくなりそうな設計を把握しておいて、部品の発注時、加工前、加工後、いづれかの時期に、解決案をある程度もっておかないといけません。どの時期にどういう解決案を提示するか、学生のアイディアをできる限り尊重して解決案を構築していくのですが、これが大変だったりします。
 ただ、なかなか面白い実習を担当させていただいています。

投稿: Nari | 2007/06/12 13:06

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